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【完全版】これで終わり?ドコモの新料金プラン「ギガホ/ギガライト」で本当に安くなるのか調べてみた。

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ギガホ&ギガライト

先日、ドコモから新料金プラン「ギガホ/ギガライト」が発表になりました。予約受付は2019年5月22日開始、提供は6月1日に開始となります。今回、注目されていたのは「端末代金」と「通信料金」を分離することで、月々の基本料金を安くするというもの。

そして、新料金プラン発表にともない、端末購入時の補助(月々サポートや端末購入サポート)は廃止、また対象機種を購入することで月々の料金がずっと1,650円割引になる「docomo with」も廃止になります。

しかし、全ての端末購入補助を廃止するのでなく、何かしらのサポートは導入するとも言われています。

今回は、新料金プラン「ギガホ&ギガライト」そして、旧料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の比較、注意点について解説していきます。

Contents

新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」

ギガホ&ギガライト

まず、みなさんが気になっているのは、「新しい料金プランにすることでどれだけ安くなるのか?」「端末購入の割引がなくなる前に端末を購入しておくべきか?」などでしょう。

今回の新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」は、とても分かりやすい料金設定となっています。

「カケホーダイ&パケあえる」のような、家族でパケット通信量(ギガ)を分け合う「シェアパック」ではなく、「毎月、ひとりでどれだけ使うのか?」というだけ。今後は自分の使用状況に合わせて、「ギガホ」か「ギガライト」を選択すればいいでしょう。

基本料金

  1. 通信量が多い人=ギガホ(月額7,678円)
  2. 通信量が少ない人=ギガライト(月額3,278円~6,578円)

基本料金の中には、家族以外の無料通話は含まれていませんので、通話が多い人は下記の通話オプションを追加契約することができます。

通話オプション

  1. 1回5分間通話無料:5分通話無料オプション(月額770円)
  2. 国内通話無料:かけ放題オプション(月額1,870円)

家族以外の通話料金は20円/30秒の通話料金が発生します。

ちなみに、「5分通話無料オプション(月額770円)」は、5分超過後は20円/30秒の通話料金が発生します。通話オプションを契約していても、(0570)や(0180)への通話は無料になりません。

また、インターネットやドコモメールを使用するためのISP「SPモード」は基本料金に含まれており、「ネットやメールを使わないからSPモードだけを解約したい」といったことはできません。

「ギガホ」がオススメの人

「ギガホ」とは、データ通信(ギガ)が大容量の定額制の料金プランです。旧料金プランではウルトラデータLパック(20GB)やウルトラデータLLパック(30GB)と同じですね。

「ギガホ」の基本料金

  • 2年定期契約あり:月額7,678円(30GB)
  • 2年定期契約なし:月額8,480円(30GB)

上記の金額に、通話オプション「5分通話無料オプション(月額770円)」もしくは「かけ放題オプション(月額1,870円)」を追加することができます。

「ギガホ(月額7,678円)」の詳細

「ギガホ」には、通話料金(シンプルプランと同等:1,078円)、ISP(SPモード300円)、データ容量(30GB)が含まれています。

「ギガホ」と同じ内容で、旧料金プラン(シンプルプラン+SPモード+ウルトラデータLLパック)を設定すると、「ギガホ」のほうが毎月の料金は2,300円も安くなります。

旧料金プランの内訳(30GB)

  • ウルトラデータLLパック:8,800円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • 合計:9,280円

仮に、ウルトラデータLパック(20GB)で設定しても、「ギガホ」のほうが毎月の料金は300円も安くなります。

旧料金プランの内訳(20GB)

  • ウルトラデータLパック:6,600円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • 合計:7,280円

「ギガホ」はネット使い放題と同じ

「ギガホ」通話と通信が一体となった料金プランです。30GBまでなら高速通信が可能です。しかも、30GBを超えても最大1Mbpsの速度でネット利用が可能です。

旧料金プランでは、上限を超えると速度制限(128kbps)がかかります。速度制限がかかった状態では、あまりにも通信速度が遅く、ネット利用はほとんどできません。もし、速度制限の解除には「スピードモード」や「1GB追加オプション」で1,100円/1GBが必要になります。

しかし、「ギガホ」の場合、30GBの上限を超えても、通信速度は最大1Mbpsです。これなら、実質的にネット使い放題と言ってもいいレベルでしょう。

最大1Mbpsってどの程度使えるの?

最大1Mbpsあれば、LINEの通話、YouTubeの低画質(240p や 360p など)や、音楽ストリーミング再生、負荷の少ないゲームアプリなら気にせず使用することができる程度です。

「ギガホ」に適用される割引

ギガホに変更することで、新たに対象になる割引が3つあります。

まずは、ギガホ契約者に最大6か月、月額1,100円割引になる「ギガホ割」。そして、家族でファミリー割引を組んでいる場合、最大‐1,100円割引になる「みんなドコモ割」。さらにドコモ光を契約している家族がいれば、最大‐1,100円割引になる「ドコモ光セット割」。

ギガホ割

2019年9月30日までに「ギガホ」を契約すると、全員が最大6か月、月額1,100円割引になります。対象料金プランは、ギガホもしくはギガホ(定期契約なし)であれば誰でも割引対象になります。

割引適用後は月額6,578円となりますので、ギガライトで5GB以上使用するならギガホでも料金は変わりません。

みんなドコモ割

1回線 2回線 3回線以上
割引額 -550円 -1,100円
割引適用後 7,678円 6,480円 6,578円

2019年6月1日開始の「みんなドコモ割」とは、同一「ファミリー割引」グループ内で、条件を満たした回線数に応じて、各回線ごとに最大1,100円割引になります。

割引対象の料金プラン

  • ギガホ
  • ギガライト

割引対象外・カウント対象のみ

2in1、キッズケータイプラス、キッズケータイプランを除く、ドコモが提供している音声通話が可能な全てのプランがカウント対象となります。

例えば、家族3回線の音声プランを契約している場合

  1. 1回線:ギガホ→1,100円割引
  2. 2回線:FOMAのSSバリュー→カウント対象のみ
  3. 3回線:カケホーダイライト→カウント対象のみ

例えば、家族2回線の音声プランを契約している場合

  1. 1回線:ギガホ→500円割引
  2. 2回線:ギガライト→500円割引

ドコモ光セット割

対象料金プラン ドコモ光セット割
ギガホ ‐1,000円

2019年6月1日開始の「ドコモ光セット割」とは、「ファミリー割引」グループ内の「ギガホ」「ギガライト」をご契約している各回線の月額料金から、永年最大1,100円割引します。

あくまで、「ファミリー割引」グループ内にドコモ光の契約者がいれば、割引対象になります。ギガホやギガライトを契約してる人が「ドコモ光を契約しなければならない」ということではありません。

【最安】全ての割引を適用させることで、月額料金は4,378円になります。(家族3人以上、ドコモ光の契約あり)

  • ギガホ:7,678円
  • みんなドコモ割:最大‐1,000円
  • 光セット割:最大-1,100円
  • ギガホ割:-1,000×6ヶ月
  • 合計:4,378円

「ギガライト」がオススメの人

ギガホ&ギガライト

「ギガライト」とは、データ通信量(ギガ)を使った分だけ段階的に料金が変動する料金プランです。旧料金プランでは、ベーシックパックと同じですね。

利用可能データ量 定期契約あり 定期契約なし
~7GB 6,578円 8,228円
~5GB 5,478円 6,480円
~3GB 4,378円 5,480円
~1GB 3,278円 4,480円

上記の金額に、通話オプション「5分通話無料オプション(月額770円)」もしくは「かけ放題オプション(月額1,870円)」を追加することができます。

ちなみに、「ギガライト」の場合、当月のデータ量が7GBを超えると、速度制限(最大128kbps)がかかります。速度制限の解除は、「1GB追加オプション」または「スピードモード」を申込むことで、通常速度で利用できます(1,100円/1GBが必要です)。

「ギガライト(月額3,278円~)」の詳細

「ギガライト」には、通話料金(シンプルプランと同等:1,078円)、ISP(SPモード300円)、データ容量(0~7GB)が含まれています。

「ギガライト」と同じ内容で、旧料金プラン(シンプルプラン+SPモード+ベーシックパック)を設定すると、「ギガライト」のほうが毎月の料金は1,200円も安くなります。

旧料金プランの内訳(1GB未満)

  • ベーシックパック:3,190円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • 合計:4,180円

仮に、3GB未満で設定しても、「ギガホ(4,378円)」のほうが毎月の料金は1,300円も安くなります。

旧料金プランの内訳(3GB未満)

  • ベーシックパック:4,000円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • 合計:5,280円

「ギガライト」に適用される割引

みんなドコモ割

1回線 2回線 3回線以上
割引額 -550円 -1,100円
~7GB 6,578円 5,480円 5,478円
~5GB 5,478円 4,480円 4,378円
~3GB 4,378円 3,828円 3,278円
~1GB 3,278円 2,728円 2,178円

2019年6月1日開始の「みんなドコモ割」とは、同一「ファミリー割引」グループ内で、条件を満たした回線数に応じて、各回線ごとに最大1,100円割引になります。しかも、使ったデータ通信量にかかわらず、割引額一律なので分かりやすいです。

対象条件は「ギガホ」と同じ条件です。

仮に「みんなドコモ割」が適用になることで「ベーシックプラン(0~1GB未満)」よりも2,000円以上安くすることが可能です。

ドコモ光セット割

対象料金プラン ドコモ光セット割
~7GB ‐1,000円
~5GB ‐1,000円
~3GB -550円
~1GB

2019年6月1日開始の「ドコモ光セット割」とは、「ファミリー割引」グループ内の「ギガホ」「ギガライト」をご契約している各回線の月額料金から、永年最大1,100円割引します。

あくまで、「ファミリー割引」グループ内にドコモ光の契約者がいれば、割引対象になります。ギガホやギガライトを契約してる人が「ドコモ光を契約しなければならない」ということではありません。

月々サポート、端末購入サポートは廃止になる

ギガホ&ギガライト

今回の新料金プラン「ギガホ&ギガライト」になることで、従来の端末購入補助は廃止になります。

確かに、新料金プランになることで基本料金は安くなりますが、端末代金の負担が増すことになります。その場合、月々の料金はどうなるのか、しっかり確認しておきましょう。

ギガホでiPhone Xs(64GB)を購入した場合

例えば、ドコモオンラインショップでiPhone Xs(64GB)を「ギガホ」と「ウルトラデータLLパック」で購入した場合で比較していきます。

旧料金プランの内訳(オンラインショップ)

  • ウルトラデータLLパック:8,800円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • 本体代金:5,157円×24回
  • 月々サポート:−2,457円×24回
  • 合計:12,722円

新料金プランの内訳(オンラインショップ)

  • ギガホ:7,678円
  • 本体代金:5,157円×24回
  • 合計:12,695円

端末購入補助が廃止になることで、基本料金が安くなっても、端末代金の負担が多くなるため、結果的にはさほど料金は変わらなくなります。

仮に、旧料金プランでは、「ずっとドコモ割プラス(プラチナステージの場合)」が適用になっても最大-800円。新料金プランで「みんなドコモ割」が適用になっても最大-1,100円ですので、そこまで月額料金は変わりません。

ギガライトでiPhone Xs(64GB)を購入した場合

次に、ベーシックプラン(1GB未満)と、ギガライト(1GB未満)で購入した場合も比較してみましょう。

旧料金プランの内訳(1GB未満)

  • ベーシックパック:3,190円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • 本体代金:5,157円×24回
  • 月々サポート:−2,457円×24回
  • 合計:7,214円

新料金プランの内訳(オンラインショップ)

  • ギガライト:3,278円
  • 本体代金:5,157円×24回
  • 合計:8,375円

端末購入補助が廃止になることで、逆にギガライトのほうが高くなってしまいます。しかし、「みんなドコモ割(最大-1,100円)」が適用になることで、旧料金プランと同じくらいの料金まで下げることができます。

docomo withも廃止になる

docomo with

旧料金プランの内訳(1GB未満)

  • ベーシックパック:3,190円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • docomo with:‐1,500円
  • 合計:2,680円

旧料金プランの内訳(30GB)

  • ウルトラデータLLパック:8,800円
  • シンプルプラン:1,078円
  • SPモード:330円
  • docomo with:‐1,500円
  • 合計:7,780円

旧料金プランでは、「docomo with」対応端末を購入した場合、毎月1,650円割引がずっと適用になります。廃止条件は、「docomo with」対応端末以外の機種変更なので、仮に一度「docomo with」対応端末し、その後はSIMフリー端末を購入することも可能です。

仮に、ファミリー割引がなく、1人で利用することを考えると、「ギガホ(30GB)/月額7,678円」と「ウルトラデータLLパック+docomo with+プラチナステージ/月額7,678円」で比較した場合、30GBの上限を超えるかもポイントのひとつでしょう。

ギガホは1Mbps、ウルトラデータLLパック128kbpsです。この差はかなり大きいです。

まとめ

やはり、長く端末を使い続ける、もしくはミドルスペックの低価格スマホを購入する。この2つが毎月の料金を抑えるポイントになるでしょう。

もし、1人で大容量プラン(20GB以上)を利用するなら、新料金プランのほうがお得です。ただし、少量プランの場合、金額の差はそれほどないため、急いで変更することはありません。

しかし、現在、旧料金プランの「シェアパック」を契約している場合、新料金プランのほうが高くなる可能性があるため、しっかりと比較して安いほうを選択するといいでしょう。

ドコモ:料金プラン

オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,300円)もかかりません。

公式:ドコモオンラインショップ

公式:auオンラインショップ

公式:ソフトバンクオンラインショップ

ギガホ&ギガライト
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