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キャリアの補償は必要ない!「モバイル保険」に加入する前にこれだけは知っておきたいこと。

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モバイル保険

現在、「モバイル保険」という補償サービスが人気です。

「さくら少額短期保険」が運営しているモバイル端末向けの保険で、キャリアの補償から乗り換える人が多いです。詳細は過去記事「キャリアの補償サービスは不要?「モバイル保険」は安くてお得!その理由を調べてみる。」を確認してください。

なぜ、モバイル保険に切り替えるのか?そこには、キャリアの補償とは違ったメリットがあります。でも、本当に「モバイル保険」のほうがおトクなのか?よく言われているメリットに罠はないのか?こんな質問も増えています。

そこで、今回はモバイル保険がちょっと気になっている方、もしくはこれから加入をしようとしている人向けに、「モバイル保険」に加入する前に知っておきたい情報を紹介します。

Contents

「モバイル保険」と「キャリア補償」との違い

モバイル保険

「モバイル保険」にはキャリアの補償と以下のような違いがあります。

  • 10万円以内であれば全額補償。
  • 1口700円の保険で最大3台まで登録可能。
  • SIMフリー端末も登録可能、キャリア解約後も補償を継続できる。
  • 購入から1年以内であれば購入時でなくとも加入できる。
  • 非正規の修理ショップでの修理代金も補償の対象になる。

これだけ見ると、もうキャリアの補償は必要なさそうですね。次に補償内容を細かく説明していきます。

1年間最大10万円まで何回でも補償

主端末については年間最大10万円まで補償されますが、こちらは「修理代金」に対しての補償と考えてください。

修理しない、修理代金が発生しない場合には1円も支払われません。例えば、iPhone 8の電源が入らなくなったが修理が面倒だから機種変更してしまった。この場合、補償は受けられません。

ただし、修理に出すと修理代金の補償は、確かに手厚く年間10万円まで補償されます。

通常、AppleCare+やキャリアの補償サービスに未加入のiPhoneの修理代金は6万円を超える場合もあります。最大10万円でも2回の修理で足りなくなる場合もあるくらい、iPhoneの修理代金は高額です。

ちなみに修理代金の合計が10万円を超える場合、10万円までの修理代金が補填されます。年間10万円の考え方については、保険加入からのカウントで考えます。2019年4月1日に補償が開始した場合、2020年3月末まで10万円まで補償されます。

来年の4月1日になれば、それまでいくら補償を利用したとしても、また10万円までは1年間補償されます。年間10万円という縛りは、キャリアの補償内容と比べると優遇されています。

キャリアの場合には修理後半年間は補償が受けられない、全損は2年で1回のみなど、より厳しい条件が付けられています。

「モバイル保険」は、修理代金をさくら少額短期保険が修理屋に修理代金を支払ってくれるわけではありません。自分で修理代金を支払った後に補償の申請を行い、さくら少額短期保険が5営業日以内に指定口座に入金してくれます。

修理代金をクレジットカードで支払うのでなければ、一時的にお金がかかる点には注意が必要です。

逆にクレジットカード払いであれば、後から入金というデメリットの問題は全くなくなります。しかも、クレジットカードのポイントも貯まります。例外として、リペアパートナ―での修理ならキャッシュレスでも対応が可能ですが、リペアパートナーについては後述します。

キャリアの修理拠点であっても、状況によっては修理を断られるケースがあります。例えば、本体が車に引かれて粉々になってしまった場合などです。全損ですね。

全損の場合、キャリアの補償やAppleCare+でも補償や修理の対応は不可能です。ただし、モバイル保険であれば、主端末で25,000円、サブ端末で7,500円までの補償が受けられます。

ただし、本体代金が補償金よりも低い場合は、本体代金までの補償となります。

月額770円で最大3台まで補償

モバイル保険

「モバイル保険」は、主端末の他にサブ端末を2回線まで登録できます。

そのため、3台で合計10万円まで補償なのですが、実際に3端末登録している人は少ないようです。実は、サブ端末に登録できる条件があり、それについてよく理解していない人が多いのがその理由だと思います。

例えば、家族3人がiPhoneを持っている場合、1つの契約で3台登録できるでしょうか?

モバイル保険のサービス開始当初は、所有ベースで登録可否が決められていました。全て自分名義であっても、妻が所有しているモバイルは妻の契約でしか登録ができませんでした。

しかし、現在では緩和され、「端末を所有している」、もしくは「端末を契約している」のいずれかの条件を満たせば、主端末としてもサブ端末としても登録は可能です。例えば、私がiPhone、妻がiPhone、他にiPadも使っている場合、3台とも1つの保険で補償できます。

ただし、サブ端末は補償金額が下がるので、この場合は2口入るほうが安心感があります。

補償の金額についてですが、3台の合計額で10万円まで、サブ端末は2台の合計で3万円までとなります。

分かりにくいので例を出して説明します。

  1. 主端末iPhone XRの修理代金:24,192円
  2. サブ端末iPad mini5の修理代金:34,992円
  3. サブ端末のAndroidタブの修理代金:16,200円

修理代金合計:75,384円

「1年で3台も壊れるかよ?」と思うでしょうが、ここは例なのでお許しください。上記の場合、サブ端末は2台合計で30,000円まで補償されます。そして、サブで30,000円の枠を使っているので、主回線については残り70,000円まで補償されます。

この場合、iPhone XRの修理代金24,192円と、サブ端末修理代金の内30,000円までが補償の対象となり、54,192円お金が戻ってきます。また、サブ端末は30,000円の枠を使い切ってしまっているので、1年以内にサブ端末を再度修理してもお金は戻ってきません。

しかし、主端末のiPhone XRなら残り45,808円まで補償されます。

メイン、サブ端末に登録できるのはスマホやタブレットの他、ノートパソコン、Apple Watch、Wi-Fiルーター、ゲーム機などがあります。

スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、スマートウォッチ、ワイヤレスヘッドフォン、ゲーム機、Wi-Fi ルーターなど被保険者が所有または使用する、日本国内で販売されたメーカー純正の製品(日本法人を設立している日本国外メーカーを含みます)および移動体通信事業者で販売された(仮想移動体通信事業者を含みます)、通常生活の用に供する無線通信が可能な端末機器としております。

例外
国内での使用が認められていない端末(技適マークがないもの)やドローンやラジコンのように操作者から離れた地点で遠隔的に動作する機器は補償対象外です。

モバイル保険:補償対象となる機器はどんなものがありますか?

ただし、壊れても修理をしないものであれば、補償に入れる意味はあまりないでしょう。例えば、ゲーム機をサブ端末に登録するとして、壊れた場合に修理に出すかどうかです。

サブ端末に何を登録すればいいのかわからない人向けに、個人的にサブ端末に加入を勧められるものを挙げておきます。

自分名義の家族のスマホ

家族が使っているスマホであっても、自分の名義であればサブ端末に登録できます。

ただし、サブ端末2台分で合計30,000円までしか補償されない点には注意が必要です。それでも、家族の端末を登録するメリットは、例えばAndroidスマホなどが該当します。

キャリアの補償に加入していても、有償修理、水濡れや全損などの場合には修理代金が発生します。もし、モバイル保険のサブ端末に登録しておけば、かかった修理代金もペイできます。ですが、最新のiPhone複数台をモバイル保険一口で賄おうとすると、サブ端末の30,000円では足りなくなる場合があります。

タブレット

タブレットにキャリアの補償を付けている人もいますが、それならモバイル保険のサブ端末のほうがずっとコスパがいいです。

そもそも、タブレットはケースを付けていればディスプレイ破損などはそんなに起こりません。破損によるリスクがないわけではありませんが、キャリアの補償に入るくらいならサブ端末での補償で十分だと思います。

タブレットのキャリアの補償を外すことができれば、携帯関連の月額料金の節約になります。

Apple Pencil

iPadを使っているなら、一緒にApple Pencilを登録するのもありです。

Apple Pencilもモバイル保険での登録が可能です。Apple Pencilが故障した時は、買い替えた方がいい位の修理代金がかかります(第一世代で10,152円、第二世代で14,796円)。モバイル保険のサブ端末で登録しておけば故障時も安心です。

Apple Watch

Apple Watchを使っているならば、こちらもモバイル保険の登録が可能です。しかし、修理代金は3万円を超える場合もあります。

Apple:Apple Watchの修理サービス料金

SoftBank Airなどのモデム

SoftBank Airを契約している場合、補償には入っているでしょうか?実はSoftBank Airの修理代金は17,280円もします。しかも、短期間での故障の場合、解約しようとすれば多額の残債が残ります。

いざという時の為にSoftBank Airを登録しておけば安心ですね。

みまもりケータイやキッズケータイ

みまもりケータイやキッズケータイなどにもキャリアの補償はありますが、モバイル保険のサブ端末に登録してしまえばキャリアの補償を外しても安心です。

家族のスマホ同様、子供の使っているケータイでも自分の名義であればモバイル保険の登録が可能です。

サブ端末選びのポイントは、そのサブ端末に補償のお金をかけているかどうかです。もし、補償にお金がかかっているなら、モバイル保険のサブ端末に登録することで、毎月の料金を節約できます。

公式:モバイル保険

盗難時の補償内容

モバイル保険は、紛失は補償対象外ですが、盗難時の補償対象になります。ただし、実は盗難紛失時の補償については、キャリアの補償のほうが手厚いので注意が必要です。

ちなみに「AppleCare+」では、盗難紛失時の補償はありません。2019年9月「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」が登場しました。対象機種は「iPhone 7以降」になります。

しかし、モバイル保険の盗難時の補償金額は、修理不能時と同じで、主端末で最大25,000円、サブ端末で最大7,500円です。一方、キャリアの補償の場合、盗難紛失時には11,800円を払うことで同一機種に変更できるというのが相場です。

キャリアの補償とモバイル保険を比較した場合、様々な面でモバイル保険のほうが優秀と思われますが、盗難時の補償の違いは実は重要です。

ドコモユーザーはともかく、ソフトバンクやauのユーザーの中には、4年分割で端末を契約している人もいます。2年経過後に機種変更も可能ですが、その際に端末を返却しないと、2年分の残債は免除になりません。

キャリアの補償に入っていれば格安で同一端末と交換でき、残債免除になる道が残されます。しかし、モバイル保険の場合、25,000円の補償が受けられる替わりに、失った端末が返却できないため、4年間の分割支払金は残ってしまいます。

ドコモ、au、ソフトバンクユーザーの場合、盗難による紛失時の補償はグレードダウンするのを理解した上で比較しましょう。

iPhoneユーザーにオススメ!

キャリアの補償からモバイル保険に切り替える人が多いのは理解できますが、その理由はモバイル保険がすごくお得だからでしょうか?

そう考える人もいると思いますが、より正確な言い方をすれば、キャリアの補償がぼったくりすぎるからと言うほうがしっくりくると思います。

モバイル保険は月額770円で加入できますが、Androidスマホのキャリア補償はいくらなのか確認、比較してみましょう。

  • さくら少額短期保険「モバイル保険」:月額770円(非課税)
  • ドコモ「ケータイ補償サービス」:月額550円~1,000円
  • au「故障紛失サポート」:月額630円
  • ソフトバンク「あんしん保証パックプラス」:月額650円

「あれ?モバイル保険ってあんまり安くない?」

そうなんです、実はAndroidスマホに限って言えば、モバイル保険よりもキャリアのほうが優秀だったりします。

盗難紛失時の対応だけでなく、そもそも修理対応を店頭もしくはオンラインで行えますが、モバイル保険だと保険申請の手間が無駄にかかるので、いまいちメリットを感じないと思います。

モバイル保険は3台まで登録可能というのはメリットとしてありますが、それだけではモバイル保険を選ぶ人がここまで増えるわけではありません。

モバイル保険は、2016年に始まった比較的新しいサービスですが、この時期から大きく進展していくきっかけは、キャリア向けのAppleの補償の高額化なのではないかと思っています。

それでは、今度はiPhoneの補償とモバイル保険を比較してみましょう。iPhoneは最新ハイスペック機種のiPhone XSを例にしてみました。

  • さくら少額短期保険「モバイル保険」:月額770円(非課税)
  • ドコモ「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」:月額750円
  • au「故障紛失サポート with AppleCare Services」:月額1,190円
  • ソフトバンク「あんしん保証パック with AppleCare Services」:月額1,160円

特にau、ソフトバンクの値段が高額です。

今は改善されてきていますが、昔はiPhoneの修理受付はApple正規プロバイダーへの持ち込みが必要で、補償の内容も後から値引きだった時代もありました。これだけiPhoneの補償が高くなっているというのが、モバイル保険にとっては追い風となっているのでしょう。

Androidスマホでもモバイル保険に加入する人もいますが、やはりiPhoneユーザーから支持されている保険という側面はあると思います。

一例としてソフトバンクのiPhone XS、iPad Proの2台持ちユーザーがキャリアの補償からモバイル保険に切り替えた時の値段の違いを紹介します。

あんしん保証パック with AppleCare Services

  • iPhone XS:月額1,160円
  • iPadPro:月額770円
  • 合計:月額1,860円

モバイル保険

  • 2台で月額770円

iPadをサブ端末にすることで、毎月1,000円以上、2年間で約30,000円も節約になります。モバイル保険を検討する人や切り替える人が多いのも納得です。

公式:モバイル保険

モバイル保険で補償されないもの

モバイル保険に加入する前に知っておきたいのが、モバイル保険で補償されないモノです。

まず、バッテリー交換費用は、モバイル保険で適用されません。バッテリーはそもそも消耗品という考えなので、消耗による交換の対象外です。

それでは、バッテリーの消耗ではなく不具合の場合にはどうなるでしょうか?例えば、充電が急になくなる、電池残量が急に0になるなどの場合、補償されるでしょうか?

このような場合、iPhoneの修理がどのような形で行われたのかが重要となります。

バッテリー交換として請求されていれば補償対象外となりますが、有償端末交換修理代として本体交換となれば、補償対象となります。また、バッテリー交換と液晶交換のように請求内容が分かれている場合は、バッテリー交換費用を差し引いた部分が補償対象となります。

また、イヤホンや充電器などの付属品は補償対象外です。補償されるのはあくまで本体のみとなります。ただし、Apple Pencilをサブ端末として登録するという使い方は可能です。

海外での故障修理は補償対象外となります。

改造されたものについても補償対象外となりますが、Apple正規プロバイダーやキャリアショップ以外の修理店で修理した場合も補償対象となります。

盗難は補償対象となりますが、置き忘れなどによる紛失は補償対象外です。盗難による補償を受ける時には盗難届を出すなどの手続きが必要になります。

バッテリー交換、イヤホンや充電などの付属品、海外での故障、改造した端末、紛失は「モバイル保険」の補償対象外です。

購入から1年以内の端末が登録できる条件とは

モバイル保険で登録できるのは、購入から1年以内の端末という条件があります。

キャリアの補償に加入していないけれど、後から補償を付ければ良かったと後悔している人、1年以内であればモバイル保険に加入できます。これはサブ端末も同じなので、もしタブレットをサブ端末に登録しようとしても、購入から1年未満であれば加入ができます。

ただし、1年経過している端末であっても、モバイル保険に登録できるケースもあります。

購入から1年以上経過しているとしても、モバイル保険に申し込みを行う時点でメーカーまたはキャリアの提供する有料の補償サービスに加入していれば登録が可能です。この改訂は2018年12月に行われたのですが、これによってモバイル保険の利用の幅が広がりました。

例えば、現在使っているiPhoneを格安SIMに移行したいというようなケースでも、モバイル保険で補償を継続できるようになります。

また、現在キャリアの補償に入っていて、モバイル保険だったら保険料が安くなるのにと後から気付いた人も、切り替えがしやすくなりました。

そして、AppleCare+に加入している場合、補償は2年間で終わってしまいます。

今後は2年以上同じ端末を使い続けるユーザーも増えてくると思いますが、AppleCare+の補償期間が終わる前にモバイル保険に切り替えてしまえば、2年後以降も補償を受けられるようになります。

キャリアやApple Storeで購入したiPhoneはもちろん対象になりますが、中古ショップで購入したiPhoneはどうなるでしょうか?中古品であっても端末取得日から3か月以上の販売店による補償が付いている端末であれば、登録の対象となります。

機種変更時にも再登録できる

モバイル保険は登録した機器を変更することができます。

例えば新しい機種を購入した場合、機種変更した場合にも、登録機種を切り替えることができます。これはサブ端末も同じです。逆に機種変更した後に登録機器の切り替えを行わないと補償が適用されないので、その点は注意が必要です。

特にモバイル保険はサブ端末選びのセンスが問われる部分があるので、上手く切替えをすれば補償で安心して使えます。

ただし、一度登録を解除した機器を再度登録することはできないので、登録解除する時は気を付けましょう。

キャッシュレスリペアについて

モバイル保険

モバイル保険は先に修理代金を払ってからの補填なので、修理代金はクレカで払うのがお勧めです。ただし、モバイル保険にはキャッシュレスリペアのサービスが提供されています。

提携修理店(リペアパートナー)であれば、修理代金はモバイル保険からリペアパートナーに直接支払われます。そのため、リペアパートナーで修理を依頼すれば、キャッシュレスで修理が受けられます。最寄りのリペアパートナーは「マイページ」より検索が可能です。

しかし、このリペアパートナーにはいくつかの欠点があるので、あまり利用されることはないと思います。

【欠点 1】店舗数が少ない

東京都内ならともかく、それ以外に在住の場合、そもそも近くにリペアパートナーがありません。今後、リペアパートナーを増やしていく予定のようですが、Apple正規プロバイダー以上に探すのが困難です。

今後は、iPhoneの修理対応をキャリアショップで受付可能になってきていますし、リペアパートナーと比べる拠点数にはかなりの差が生じるでしょう。

【欠点 2】修理対象が限られている

キャッシュレスリペアが利用できるリペアパートナーで、修理できる機種は限定されています。

2019年4月現在ではiPhoenシリーズとGooglePixelシリーズのみとなり、それも提携店舗によって対応可否が異なります。また、修理内容も画面破損修理など一部の症状に限られるため、万能ではありません。

【欠点 3】正規プロバイダー以外で修理するリスク

リペアパートナーとなる提携店舗は、総務省の登録修理業者制度の登録事業者なので、一見正規の修理店のような印象を受けるかもしれません。

しかし、リペアパートナーはキャリアやAppleの正規の修理拠点ではありません。

誤解のないように断っておきますが、「キャリアやAppleの正規の修理拠点以外だときちんと修理がされない」というわけではありません。どちらかというと、キャリアやAppleが自分達以外の修理拠点での修理を嫌う傾向があります。

そのため、それらの正規修理拠点以外で修理を行った端末は、下取りの査定が出ない、正規の修理拠点で修理を受け付けないなどのリスクを抱えることがあります。例えば、時間や金額の都合などで一度リペアパートナ―で修理を行ってしまうと、今後キャリアやAppleの正規の修理拠点に出しても対応してくれない可能性も出てきてしまいます。

もちろん、キャッシュレスリペアを便利だと考える人も、実際に利用する人もいると思いますが、今の状況ではまだまだ発展途上と言わざるを得ないと思います。

モバイル保険を活用するポイント

モバイル保険について様々な角度から確認してきましたが、最後にモバイル保険を活用するポイントについてまとめます。

まず、よりお得に利用したいならiPhoneとサブ端末の選定です。現在のiPhoneの補償の月額料金は、年々高くなってきています。

しかし、iPhoneの補償を「モバイル保険」にすることで、月額料金を抑えつつ、バッチリ補償が受けられます。そしてサブ端末含めて3台まで登録可能ですが、これを有効活用することで月額料金の大幅な節約になります。

現在、補償にお金がかかっているサブ端末がある場合には、モバイル保険を活用して月額の通信料の節約に繋がります。

年間10万円までの補填が効くので、補償なしで修理代金がかかるとしても、格安な修理拠点を選ぶリスクは避けたほうが賢明です。例えば、リペアパートナーでの修理はディスプレイ交換など限定的ですが、Apple正規プロバイダーを活用すれば本体交換が期待できます。

リペアパートナーでの修理がいけないとは言いませんが、利便性が低い上にリスクもあり、あまりお勧めはしません。

モバイル保険に切り替えるなら、少なくとも主回線の紛失には注意が必要です。特に4年縛りユーザーは紛失に関してのリスクが高いことを認識した上で切り替えを行いましょう。モバイル保険には、キャリア契約時の残債の救済措置はありません。

モバイル保険を活用すれば、AppleCare+やキャリアの補償から外れても保険をかけられます。今後、長年端末を使うユーザーは増えてきますが、長い補償が受けられるのはモバイル保険のメリットとして重要です。

その上で、キャリアを移動しても補償を継続できるというメリットは大きいです。ただし、修理拠点の問題を考えると、長年補償を受ける恩恵が受けられるのはApple製品に限られるでしょう。

「モバイル保険」は安いかのか高いのか?

モバイル保険は、保険として考えると決して安いとは言えないでしょう。ただし、キャリアの補償と比べると割安と言えます。月額770円なら2年間で16,800円かかる計算になります。

2年間での補償額の上限が20万円ですが、上限まで補償を使い切る可能性は流石に低いでしょう。キャリアの補償と比べて加入のメリットは大きいかなと思いますが、その端末でいつまで保険に加入するかというのを気にしておくと、さらに節約できるかなと思います。

モバイル保険は加入、登録中は永年補償を受けられますが、例えばiPhoneなら永年サクサク動くわけではありません。

そろそろ壊れるようなら買い替えるかなと考えているのであれば、そこでモバイル保険を解約、もしくは登録機器を変更のしどころです。というのも、モバイル保険で同じ機器の再登録はできませんが、解約に違約金もかかりませんし再契約も可能です。

そもそも、モバイル保険に加入するきっかけなんて、補償のお金の節約だという人が多いはずなので、補償を使わない段階に来たらスパッと切って、無駄な保険料を払わないという考えは大切かなと思います。

公式:モバイル保険

オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,300円)もかかりません。

公式:ドコモオンラインショップ

公式:auオンラインショップ

公式:ソフトバンクオンラインショップ