家族の写真や動画、仕事のファイルを安全に保存し、スマートフォンやパソコンから簡単にアクセスできるクラウドサービスが求められています。AppleのiCloud+は、そんなニーズに応える便利なサービスです。
iCloud+は、大容量のストレージやプライバシーを強化する機能を備えたAppleのプレミアムクラウドサービス。最大5人の家族と共有可能なファミリー共有機能を使えば、ストレージ容量、写真、動画、さらにはセキュリティ機能も家族全員で効率よく活用できます。
本記事では、iCloud+の特徴と、家族全員で便利に使う方法を詳しく解説します。設定のポイントや具体的な活用法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
iCloud+とは？Appleクラウドのプレミアム版
iCloud+は、Appleのクラウドサービス「iCloud」のプレミアム版です。通常のiCloud機能に加えて、ストレージ容量の拡張やプライバシーを強化する機能が含まれています。
iCloud+の主な機能
- 拡張ストレージ容量：最大12TBまで利用可能。
- プライベートリレー：Safariのブラウジングを匿名化し、IPアドレスを保護。
- メールを非公開：ランダムなメールアドレスを生成し、個人情報を守ります。
- HomeKitセキュアビデオ：防犯カメラの映像をエンドツーエンドで暗号化。
- ファミリー共有：1つのプランを最大5人の家族で共有。
料金プラン（日本）
Appleは2024年11月15日、クラウドストレージサービス「iCloud+」の月額料金を改定しており、全プランで値上げが実施されています。
| プラン容量 | 旧価格（税込） | 新価格（税込） | 値上げ幅 |
| 50GB | 130円 | 150円 | +20円 |
| 200GB | 400円 | 450円 | +50円 |
| 2TB | 1,300円 | 1,500円 | +200円 |
| 6TB | 3,900円 | 4,500円 | +600円 |
| 12TB | 7,900円 | 9,000円 | +1,100円 |
iCloud+のストレージも含まれる「Apple One」の価格には変更がなく、個人プランは月額1,200円、ファミリープランは月額1,980円で引き続き利用可能です。
Apple：iCloud+とは
ファミリー共有とは？家族でiCloud+を最大限に活用
ファミリー共有の主なメリット
- コスト削減：1つのプランで家族全員が利用可能。
- 個人データの保護：写真やファイルは個別に管理され、プライバシーが確保。
- 最大12TBのストレージ：大容量ストレージを家族でシェア。
ファミリー共有では、各メンバーが自分のアカウントでサービスを利用するため、プライバシーが守られます。また、共有しているプランの使用状況はいつでも確認可能です。
Apple：ファミリー共有とは
iCloud+を家族で共有する方法
iPhoneまたはiPadでの設定手順
- 設定アプリを開き、「ファミリー」をタップ。
- 「サブスクリプション」を選択し、「iCloud+」をタップ。
- 「ファミリーと共有」をオンにし、案内に従って設定。
Macでの設定手順
- Appleメニューから「システム設定」を選択。
- 「ファミリー」をクリックし、「サブスクリプション」を選択。
- 「iCloud+」を選び、「ファミリーと共有」をクリック。
これにより、ファミリー共有グループ内のメンバー全員がiCloud+の機能を利用できるようになります。
iCloud+の具体的な活用法
1.写真や動画の共有
iCloud共有写真ライブラリは、最大5人と写真やビデオをシームレスに共有できる機能です。個人用ライブラリと共有ライブラリを分けて管理でき、共有相手もライブラリの中身を編集、追加、削除できます。
主な特徴
- リアルタイム共有：カメラで撮影した写真やビデオをその場でライブラリに追加。
- 編集機能：共有メンバー全員がライブラリの写真やビデオを編集可能。
- ストレージ効率：共有ライブラリのデータは作成者のiCloudストレージを使用。
活用例
- 家族旅行の写真を全員で共有・編集。
- 結婚式やイベントの写真をリアルタイムでアップロード。
- 友人とのアウトドア写真を共同でアルバムに。
iCloud共有写真ライブラリの設定方法
- 「設定」→「アプリ」をタップ。
- 「写真」をタップし、「共有ライブラリ」を選択。
- 最大5人のメンバーを選んで招待。
- 共有する写真やビデオを選択。
- 画面の指示に従って設定を完了。
お子さんの成長や家族旅行の写真を共有したいときに役立つのがiCloud共有写真ライブラリです。私は、お子さんの写真や旅行中に家族全員が撮影した写真を一つのアルバムにまとめて共有しています。
Apple：iCloud共有写真ライブラリの使い方
2.ストレージの最適化
iCloud+を利用すれば、大容量のデータを効率的に保存し、デバイスの空き容量を確保できます。
ストレージ管理のコツ
- 古いバックアップや不要なデータを削除。
- 使用頻度の低い写真や動画を外部ストレージに移動。
3.HomeKitセキュアビデオで防犯強化
iCloud+のプランには、HomeKit対応カメラの映像を安全に保存する機能が含まれています。映像はエンドツーエンドで暗号化され、安心して利用可能です。
必要なもの
- HomeKit対応の防犯カメラ。
- HomePodまたはApple TV（ホームハブとして使用）。
4.メールを非公開
一時的なメールアドレスを生成して利用可能。ネットショッピングやニュースレター登録時に本物のアドレスを公開せずに済みます。
設定方法
- 設定アプリで「Apple ID」をタップ。
- 「メールを非公開」を選択し、ランダムなアドレスを生成。
5.ファイル共有
iCloud Driveにファイルやフォルダを保存すれば、どのデバイスからでもアクセス可能です。特定のファイルやフォルダをリンクで共有し、リアルタイムで他の人と共同作業が可能です。たとえば、家族旅行の計画書や仕事のプレゼン資料の共有に便利です。
よくある質問
Q1: 個人のデータが他の家族に見られることはありますか？
いいえ。ファミリー共有では、各メンバーのデータは完全に個別管理されます。
Q2: 家族で利用しているプランの容量が不足した場合はどうすればいいですか？
プランの管理者が容量をアップグレードすることで、より多くのストレージを利用できます。「設定」→「ファミリー」→「サブスクリプション」から、家族全員の使用状況を確認し、容量が不足してきたら、必要に応じてプランをアップグレードしましょう。
Q3: ファミリー共有から抜けるとどうなりますか？
個別のiCloudプランに切り替える必要があります。プランを契約しない場合は、データの一部がiCloudに保存できなくなる可能性があります。また、ファミリー共有グループの管理者は、メンバーの追加や削除を簡単に行えます。
iCloud+で家族の生活を安全で便利に！
iCloud+は、家族全員で利用することで、経済的かつ効率的にクラウドストレージを活用できるサービスです。特にファミリー共有機能を活用すれば、家族それぞれが必要なデータにアクセスしつつ、プライバシーも守られます。
ポイントまとめ
- ストレージの拡張：最大12TBの容量を家族でシェア。
- プライバシー保護：プライベートリレーやメールを非公開で安心。
- 多機能な共有：写真、ビデオ、ファイルを簡単に共有。
家族全員でiCloud+の利便性を実感し、iPhoneやiPadを快適に使っていきましょう。
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