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携帯料金が安くなるための条件を解説!「分離プラン」で損しないためにチェックすること。

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分離プラン

2019年1月31日をもって、ソフトバンクの「月月割」が廃止になりました。

そもそも、「もっと前から廃止してない?」という人もいますが、実は「スマ放題/スマ放題ライト」などの旧料金プランを継続すれば、「月月割」を適用させて機種変更することができました。

しかし、2019年2月1日より、スマ放題やホワイトプランを継続して機種変更しても「月月割」は適用になりません。ひとまず、ソフトバンクの分離プランはこれで完成形となりますが、果たして携帯料金は安くなったのでしょうか?

ソフトバンクの公式HPだと、4人以上で「家族割」を組んでいる上に、「SoftBank 光」を契約していることが当たり前のように料金設定されていて、実際にかかる料金が分かりにくいです。

そこで、今回は「家族割」や「おうち割」を適用させていません。イメージとしては独身の一人暮らし、自宅にネット回線がない状態です。また、「iPhone XR」を購入した場合を例にして徹底検証してみました。

Contents

料金プランの比較

分離プラン

まずは「スマ放題」と「通話基本プラン(ギガモンスター+)」の料金を比較します。

それぞれ通話やデータ通信量が違うため、前提条件として通話は5分以内無料の内容で統一し、データ容量50GBプランで比較します。

スマ放題の場合(旧プラン)

  • スマ放題ライト:1,836円
  • Web使用料:324円
  • ギガモンスター:7,560円
  • 合計:9,720円

通話基本プランの場合(新プラン)

  • 通話基本プラン:1,296円
  • Web使用料:324円
  • 準定額オプション:540円
  • ギガモンスター+:6,458円
  • 合計:8,618円

※上記の料金プランから「1年おトク割」で、さらに12ヶ月間1,080円割引になります。

新プランになることで、月額料金は1,102円下がりました。しかも、「ギガモンスター+」は50GB以外にも、使い放題のアプリが10種類あり、1年間は1,000円の割引が入ります。

関連記事:ソフトバンク店員が教える「ウルトラギガモンスター+」のデメリットと活用方法。

機種代金の比較

分離プラン

続いて、機種代金を比較します。ここでは、「iPhone XR 64GB」に機種変更した場合で解説しています。

機種代金については、廃止される前の「月月割」が適用されているスマ放題プランと、「半額サポート」で比較しています。また、iPhone XRをギガモンスター+で購入すれば、ハッピープライスキャンペーンで1万円割引になる点も考慮しています。

スマ放題の場合(旧プラン)

  • 機種代金:106,560円
  • 分割支払金:4,440円×24ヶ月
  • 月月割:-3,050円×24ヶ月
  • 実質負担金:1,390円

以前は、端末購入時に「月月割」も24ヶ月適用されていたため、実質負担金(機種代金-割引)は少なかったのです。しかも、半額サポートとは違って、機種代金を払い終えれば端末は自分のモノになり、返却する必要はありません。

しかし、現在では「月月割」は提供終了になっています。

関連記事:【ソフトバンク】「月月割」が提供終了!2年分割でお得に機種変更する方法が使えなくなる。

通話基本プランの場合(新プラン)

  • 機種代金:106,560円-10,800円
  • 分割支払金:1,995円×48ヶ月

「半額サポート」と「ハッピープライスキャンペーン(‐10,800円)」が適用になっても、機種代金は605円増えてしまいます。しかも、25ヶ月目に機種変更した場合、端末を返却するか、返却せずに残りの機種代金を払い続けるか選ぶことになります。

関連記事:【ハッピープライスキャンペーン】iPhone XR、Google Pixel 3が値下げで分割審査が緩くなる?

結果

最後に、料金プランと機種代を合わせた料金を比較し、両プランの違いをまとめます。

スマ放題の場合(旧プラン)

  • スマ放題ライト:1,836円
  • Web使用料:324円
  • ギガモンスター:7,560円
  • 分割支払金:4,440円×24ヶ月
  • 月月割:-3,050円×24ヶ月
  • 月額料金:11,110円

機種代金の分割は2年間で終了です。その後、端末は自分のモノになります。データ通信量は50GB使えますが、使い放題になるアプリはありません。通話料金は5分以内であれば無料ですが、全く通話をしない人であっても基本料金を下げることはできません。

通話基本プランの場合(新プラン)

  • 通話基本プラン:1,296円
  • Web使用料:324円
  • 準定額オプション:540円
  • ギガモンスター+:6,458円
  • 分割支払金:1,995円×48ヶ月
  • 月額料金:10,613円

※上記の料金プランから「1年おトク割」で、さらに12ヶ月間1,080円割引になります。

機種代金の分割は4年間で終了です。もし、25ヶ月目に機種変更した場合、端末は返却することになります。データ通信量は50GBとは別に、10個のアプリが無制限で使用できます。また、全く通話をしない人は準定額オプション(月額540円)は不要です。

さらに、2019年9月までは全てのデータ通信が使い放題になるキャンペーンを実施しています。

料金は変わらないが縛りは厳しい

上記のように比較してみると、分離プランになることで月額料金は11,110円→10,613円に、497円下がりました。また、さらに1年間は1,080円割引になります。

そして、「ギガモンスター+」になることで、実質的にデータ通信は使い放題になっています。

ただし、あくまで新プランは本体代金を24回→48回に延長しているだけですので、実質的に安くなっているわけではありません。仮に25ヶ月目に機種変更しても、端末は返却しなければなりません。

しかも、機種を紛失した場合や破損した場合、さらに追加料金が発生します。

検証した結果、個人的な感想ではたった497円しか安くなってないことに驚きました。しかも、やけに縛りが厳しいなとも感じます。

ワイモバイルと比較する

Y!mobile

ソフトバンクは、料金プランの値下げが完了したと発表していますし、さらに安く使いたい人には「ワイモバイル」をお勧めしています。そこで、SIMフリーになっているiPhone XRを購入し、ワイモバイルに乗り換えた場合の料金を解説していきます。

Apple Storeでは、iPhone XR 64GBが84,800円(税抜)で購入が可能です。24回分割でも金利はかかりません。

ワイモバイル(プランS)の場合

  • スマホプランS(3GB):3,218円
  • 分割支払金:3,533円×24ヶ月
  • 月額料金:6,751円

さらに、上記の料金プランから「ワンキュッパ割」で12ヶ月間1,080円割引になります。

「スマホプランM」の場合、上記の月額料金に+1,080円で最大9GBまで、「スマホプランL」の場合、+3,240円で最大21GBまでデータ通信量が使えます。

ワイモバイルの場合

  1. 「端末」は、自分のモノになる。
  2. 「スマホプランS」の場合、データ通信量は3GBまで。
  3. 「通話」は、10分間以内なら何回でも無料。

ワイモバイルに乗り換えることで、データ容量は少なくなりますが、毎月の料金はソフトバンクの半額になります。

参考までに、ソフトバンクの「ミニモンスター」と比較します。端末は「iPhone XR 64GB」を「半額サポート」で購入した場合です。

ミニモンスターの場合

  • 通話基本プラン:1,296円
  • Web使用料:324円
  • 準定額オプション:540円
  • ミニモンスター(1GB未満):2,678円
  • 分割支払金:1,995円×48ヶ月
  • 月額料金:6,833円

さらに、上記の料金プランから「1年おトク割」で12ヶ月間1,080円割引になります。

「ミニモンスター」は、データ通信量が1GB超えた場合、上記の月額料金に+2,160円で2GBまで、さらに2~4GBまでなら+2,970円、5GB以上なら+4,860円となります。

ミニモンスターの場合

  1. 「端末」は、端末は次回機種変更時に返却する。
  2. 「データ通信量」は変動制。
  3. 「通話」は、5分間以内なら何回でも無料。

ソフトバンクの「ミニモンスター」の場合、データ通信量が1GB未満に抑えることができれば、ワイモバイルと料金は変わりません。しかし、1GBを超えてしまえば、一気に料金が高くなってしまいます。

関連記事:ソフトバンク「月額2,178円〜」のミニモンスターがお得になる条件はどこまで?

まとめ

今回は、「分離プラン」になることで、毎月の料金が安くなったのかを検証してみました。

そもそもの話、「分離プラン」は2年以上使っているユーザーの携帯料金が安くならないことの不公平感から始まった議論だったと記憶しています。

「半額サポート」を使えば、確かに最大半額で機種を購入できますが、2年経っても使い続けた場合、結局料金が安くならないという罠があります。

それでは、今回の比較した結果をまとめてみましょう。

  • 料金は大して安くなっていない。
  • データ通信量は使い放題。
  • 端末は実質負担金が値上げ。
  • ライトユーザー向けのプランがない。

個人的には、実質的なネット使い放題を大きく評価していますが、ライトユーザー(中間層)向けの料金プランはソフトバンクに用意されていませんので、その場合「ワイモバイル」への乗り換えがオススメです。

公式:ワイモバイルオンラインストア

また、大手キャリアで端末を購入しても、端末購入の補助(割引)がなければ、大手キャリアで契約しているメリットはありません。「半額サポート」は、あくまで2年ごとに機種変更することでお得になるので、月月割と違い、2年以上同じ端末を使っていれば「半額サポート」はお得ではありません。

この比較をみて、総務省がどう思うのかも見てみたいですね。

オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,300円)もかかりません。

公式:ドコモオンラインショップ

公式:auオンラインショップ

公式:ソフトバンクオンラインショップ

ワイモバイル
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