
読者さんから「Softbankでお得になる機種の購入方法を教えてほしい。」と、相談がありましたのでお答えします。Softbankで本体を購入する際は、一括もしくは分割(24/48回払い)での購入となりますが、48回分割で対象機種を購入する場合、「トクするサポート+」というのがあります。
「トクするサポート+」とは、最大24回分の旧機種代金のお支払が不要となる特典のことで、仮に「iPhone 12(64GB)」の場合、端末代金は総額110,880円で48回払いにしたときの分割金は月々2,310円×48回です。そして、この「トクするサポート+」を利用すると25回目以降に端末を返却することで、残りの分割金24回分(55,440円)の支払いが免除になります。
一見、10万円のiPhone 12が半額の5万円で購入できるわけですから、とても得したように思えます。しかし、そんなことがあるのでしょうか、実際のところ本当に得なのか解説していきます。
ちなみに、このような購入方法は「Softbank」だけでなく、ドコモ(スマホおかえしプログラム)やau(かえトクプログラム)でもあります。
もし、これからSoftbankで端末を購入する前の人はチェックしておきましょう。
【購入方法】スマホを一括購入すると損なのか?
「トクするサポート+」を利用するためには、本体の購入方法を48回払いにしなければなりません。仮に一括購入、もしくは24回払いにした場合、本サポートは適用になりません。
そうなると、「トクするサポート+」を利用する・利用しないにかかわらず、最大半額で購入できる可能性を残すためにも「48回払い」にしておくほうがいいでしょう。理由は、3つです。
本体を48回払いで購入するべき理由
- 「トクするサポート+」のオプション料金が0円のため
- 「トクするサポート+」を利用する可能性があるため
- 分割購入による金利は発生しないため
「トクするサポート+」の料金は無料、そして2年以降に「トクするサポート+」を利用するもしないも選択できる、さらに支払回数によって支払総額は変わらないのであれば、わざわざ一括や24回払いにする必要はないでしょう。
仮に48回払いにしたとしても、自分の好きなタイミングで一括清算することもできます。あくまで、「トクするサポート+」を使う可能性だけ残しておくべきだと言うことです。
「トクするサポート+」は、端末故障などにより査定基準を満たさない場合、別途22,000円(不課税)支払う必要があります。
【検証】2年後の価値を考えると見えてくる
仮に、2019年9月に発表された「iPhone 11(64GB)」で考えみましょう。2年前には「トクするサポート+」はありませんしたが、「半額サポート+」という名称で同様のサポートがありました。
2019年9月時点、Softbankで販売された「iPhone 11(64GB)」の機種代金は89,280円。そして、ちょうど2年後に「半額サポート+」を適用すると、分割残金44,640円(月々1860円×24回)が免除になります。
そして、「iPhone 11(64GB)」は回収されるため、新たな端末を用意しなければなりません(おそらく機種変更するでしょう)。仮に「iPhone 12(64GB)」に機種変更とした場合、月々2,310円×48回の支払いが始まることになります。
では、これが本当にお得なのか調べてみます。
2年後には複数の選択肢がある
- 「トクするサポート+(半額サポート+)」を利用する
- そのまま使用する
- 他キャリアに下取りに出す
- 中古で買取りに出す
おそらく、携帯電話を持たない生活は考えられませんので、何かしら次も携帯電話を使用するため、上記の4つの方法をとることになります。
「iPhone 11(64GB)」を使っていた場合
まず、「トクするサポート+(半額サポート+)」を利用した場合、月々1860円→月々2,310円(iPhone 12 64GBの場合)の支払いに変わりました。そして、そのままiPhone 11を使用していた場合、月々1860円の支払いが続くことになります。
他キャリア(ドコモ)にiPhone 11を下取りに出して乗りかえた場合
2021年8月時点、ドコモの下取り価格は39,000円です。この金額は、次のiPhone 12 64GBの割引に充てたり、dポイントとして還元させることができます。ここでは、理解しやすいように本体代金の割引に使ったとします。
79,376円-39,000円=40,376円(1,121円×36回)
そして、Softbankで購入した旧端末の分割残金はそのまま支払いが継続されますので、ドコモの支払いと合わせると月々3,000円近くなります。
- Softbank:1860円×24回
- ドコモ:1,121円×36回
- 合計:2,981円
この金額に基本料金も加算されることを考えると、結構な金額です。
最後に、中古で買取(イオシス)に出した場合、最大38,000円~49,000円が相場です。仮に上限49,000円で買い取りした場合、旧端末(iPhone 11)の一括精算が可能になります。
中古で売った代金で一括清算する
- 1,860円×24回=44,640円
- 44,640円-49,000円=4,360円
そして、新しい機種を以下の方法で購入することになります。
iPhone 12 64GBを購入した場合
- Softbank(機種変更):2,310円×48回
- docomo(のりかえ):2,204円×36回
- au(のりかえ):2,410円×23回+48,000円
上記のように比較してみると、あまり変わらないというのが回答になります。
【まとめ】最新モデルを常に使っていたいのか?
「トクするサポート+」は、あくまで最新モデルを短期間で購入していくためのサポートです。これは、ドコモ(スマホおかえしプログラム)やau(かえトクプログラム)でも同じです。
以上のことから、「お得かどうか?」については、ほとんど変わらない。ただし、いろいろな選択肢を残しておくためにも「トクするサポート+」を契約しておくほうがいいというのが回答になります。
トータルコストを下げるほうが重要になる!
携帯料金を安くしたいと考えている人は、機種をできるだけ長く使い続けるか、機種のグレードを落とすか、キャンペーン等を利用して、一括購入できる機種を探すほうがいいでしょう。また、店頭サポートが不要な人なら機種をそのまま使い、「LINEMO(ラインモ)」に切り替えるのが一番お得です。
知って得する!
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,300円)もかかりません。
公式:ドコモオンラインショップ
公式:auオンラインショップ