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雑談

有給消化までの流れを解説。離職率が高い携帯ショップで働く派遣社員は有給が取れるのか?

有給休暇

サービス残業、休日出勤、過酷な労働環境。携帯ショップで働くスタッフはいつもストレス過多で疲れ切っています。そんなスタッフさんにも朗報です。

2019年4月から有給5日の取得が義務化されます。私が働いていた携帯ショップの派遣スタッフさんの中には、「自分たちは有給なんて取れない」と勘違いしている人もいました。

今後、このようなことは改善されていくでしょうが、有給を取ったことがない携帯ショップの派遣社員は意外と多いです。ちなみに、派遣のスタッフさんでも有給は使えます。しかし、店舗内で働く社員とは申請の方法が少し違います。

今回は派遣スタッフさんに有給を使ってもらうまでの流れを紹介します。

半年働けば10日の有給がつく

有給休暇

週2日などの短時間の勤務でなければ、派遣スタッフでも半年働けば10日間の有給休暇が付与されます。

以降、1年毎に11日、12日と、有給は1年毎に付与されます。

ちなみに派遣スタッフさんの場合、派遣先の携帯ショップで働いた日数ではなく、派遣元に勤続している日数に応じて有給が付与されます。

例えば、派遣会社Aに2018年4月に入社し、同月に携帯ショップBで3ヶ月間働いたとします。そして、7月から携帯ショップCで働くことになった場合でも、2018年10月に有給は10日間付与されます。

[表1 年次有給休暇の付与日数(一般の労働者)]
勤続年数 6か月 1年
6か月
2年
6か月
3年
6か月
4年
6か月
5年
6か月
6年
6か月以上
付与日数 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日

 

[表2 年次有給休暇の付与日数(週所定労働時間が30時間未満の労働者)]
週所定
労働日数
年間所定
労働日数
勤続年数
6か月 1年
6か月
2年
6か月
3年
6か月
4年
6か月
5年
6か月
6年
6か月以上
4日 169~216日 7日 8日 9日 10日 12日 13日 15日
3日 121~168日 5日 6日 6日 8日 9日 10日 11日
2日 73~120日 3日 4日 4日 5日 6日 6日 7日
1日 48~72日 1日 2日 2日 2日 3日 3日 3日

厚生労働省:年次有給休暇

ただし、有給の条件として「入社から6か月間継続勤務」し、「期間中の全労働日の8割以上出勤している」必要があります。

先ほどの例では問題がありませんが、例えば3ヶ月間携帯ショップで働いた後、2ヶ月派遣先の仕事がなくて、9月から携帯ショップCで働いた場合には、有給の付与は2月からになります。

有給が使えるとこんなに良い

半年間働けば10日間の有給が取得できるようになりますが、毎月1日休みを増やしても、10ヶ月持ちます。

休みを有給で取ってもお給料は支払われるので、収入を減らさずに毎月1日休日が増えるようなものです。携帯業界ならiPhone発売の月と学割繁忙期の3月を除いて、毎月1日取るというような形が、バランスもいいですね。

さらに、1年後(勤続1年半)で、有給が11日付与されます。

携帯業界なら繁忙期の2月を除いて毎月休みをとり、さらに誕生日も有給消化できちゃいますね。もちろん、収入は変わりません。

また、冠婚葬祭や病気、ケガの時にも有給を使えば給料は減らずに休めます。時間給で働く派遣社員にとって、病気やケガによる収入減は手痛いですが、有給を使えれば解決するのです。また、風邪などでお休みをいただいた時、別の休日を出勤にして調整するような人もいます。

しかし、ただでさえ風邪で体調を崩しているタイミングで、他の休日も出勤するような働き方をして、本当に体調管理できるのでしょうかと心配になります。

風邪で休みが出ると他の休日を出勤にした上で、朝礼などで「体調管理に気を付けて」という会社、今でもありそうですよね。しかし、有給を使って休みにしてしまえば、無理に出勤をしなくて済むので、体調管理もしやすいですね。

はっきりいって、5日義務なんて法律以前に、有給を取らない理由なんてありません。派遣社員であっても付与条件は同じなので、有給を有効活用すべきだと思います。

携帯ショップ?派遣元?どっちに申請?

実際に派遣のスタッフさんに有給を取ってもらうにあたり、携帯ショップの上司に申請すべきか派遣元の会社に申請すべきか、迷うかもしれません。

これについては、派遣先、派遣元ともに申請が必要です。そして、有給なので休んでいてもお給料は発生しますが、この分の給料は派遣元が支払います。そもそも派遣元の会社に所属しているので、有給の申請も基本的には派遣元に行うのです。

ただし、実際に働いている携帯ショップの方でも有給の話を通しておかないと、当然困ってしまいます。急に休まれてしまい、実は有給だったなんて言われても困ってしまいますよね。

派遣のスタッフさんの場合、派遣先と派遣元、両方に話を通す必要があります。ちょっと面倒そうですね。ただ、先に話をするのは携帯ショップ側のほうが、話がスムーズに進むでしょう。

どちらに相談するにしても、お互いに「相手のほうの了承を得ないと・・・」みたいな話になるはずです。しかし、「携帯ショップ側では許可をもらった」という前提で話をした方が、派遣元での話もスムーズに進むと思います。

有給申請などの書類は派遣元のものを使います。

実際の流れ

有給休暇

スタッフの中には「有給が消えないように毎月消化したい」という人もいれば、「消化されない分だけ有給を使い、残りはいざという時の為に残しておきたい」という人もいるでしょう。

派遣スタッフの有給については、事前に他のスタッフさんと有給の取り方などについての希望を話し合っておきます。そして、申請する日程が決まったあとは、派遣元の会社への申請ですが、こちらは派遣スタッフに行ってもらいます。

理由を派遣会社に問い合わせたところ、携帯ショップ側で問題がなければ有給の取得は問題がないらしく(当然のことではありますが)、申請は派遣スタッフから行ってほしいということだったからです。

また、派遣スタッフさんから聞いた話だと、有給の申請はそれ程面倒なものではなく、専用の用紙に記入してFAXするだけという、簡単な手続きで終わるようでした。

携帯ショップと派遣元、両方に申請をするというと面倒に感じるかもしれませんが、携帯ショップ側への申請は口頭での相談でOKなので、実質的に申請は派遣元だけのようなものです。

派遣のスタッフさんだからといって、有給の申請がそれ程大変というわけではありません。

有給は使わないと消える

有給は付与された時から2年後に失効してしまいます。

入社してから半年後に付与された10日間の有給は、それから2年後までに消化しないと消えてしまいます。また、派遣社員の場合、派遣先が変わるタイミングの休職期間が長引くと、それまでの有給が消えてしまう可能性もあります。

つまり、使える時に有給を使ってしまわないと、損をしてしまうリスクも高くなります。携帯ショップで働く店長さんや派遣スタッフさんは、どんどん有給を取っていきましょう。

もちろん、他のスタッフにかかる負担も考慮してですが。また、実際の流れなど、派遣会社や代理店によって違いはありますので、あくまで参考程度にしてください。